美術検定4級を受けた

受験記

何も知らない「美術・絵画」

今まで美術のビの字にも関わりのない人生であったが、特に不自由することはなかった。

しかし昨今よくテレビで流れるクイズ系の番組を見ていたり、ゲーセンでQMAをやったり、YouTubeQuizKnockを見たりしていると、全く知らないジャンルの知識を付けたほうが今後の人生に有利に働くだろうと思わざるを得ない。
せっかくなら、何か自分の知らないジャンルについて、1ヶ月くらい真面目に勉強してみようかなと思うのも、自然なことであった。

自分の知らないジャンルなぞ山のようにあるのでどのジャンルを攻めるかは迷ったが、せっかくだから学んだことに対して成果が見れるようなものが良いと思い、QMAの検定試験にあるものの中から選ぶことにした。 QMAの検定試験については各々調べてほしいが、要は特定のジャンルに関する問題が出続けるモードだ。

何か勉強をしてみようと思った時点で候補に上がったのが「日本史」「日本地理」「美術」あたりなのだが、その時点で都合よくQMAの検定試験にあったのが「美術・絵画」だったので、それを選んでみた。

美術の勉強方法

とりあえず目標としているQMA美術検定をやりつつ、知らない問題をメモる感じで進めていく。

検定試験をやりつつ…
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間違えた問題をメモっていく。
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しかしこれ以上が曲者で、SSSを取ろうとすると、重箱の隅を突くような問題に答えていかなければならない。既にだいぶ重箱の隅っぽい問題も多い。

このままだと地盤がしっかりしないので、基本を抑えるために本を読むことにした。本屋(ビレッジバンガード)で適当に物色して買ってきたのが世界で一番素敵な教室シリーズだ。

西洋美術に特化した内容だが、何も知らない状態の人間が読むには最適だ。時代順に有名所の画家・彫刻家が名を連ねる。美術の本はこんなものなのかもしれないが、絵が大きく、文字も最低限の内容で読みやすい。

一方で、日本の画家については皆無なので、別書籍で補強した。まんがで教養シリーズによさげなものがあった。

面白いもので、勉強をすれば点は伸びていく。 当初の予定通り1ヶ月ほどで、QMAのSSSは獲得できた。

美術検定

せっかく美術の知識が付いたのだから何か活用できないかと思って探してみれば、美術検定というものがあるらしい。
4級から1級まであり、4級はオンラインで入金すればその場で受験できる手軽さも魅力だ。

4級の出題範囲は、前述の本2冊でだいたいカバーできているようだ。基本的にはメジャーどころの作品名と画家、画家の出身国などが問われることが例題から分かった。この程度なら4級なら受けてみれば受かるかもしれない。

一応、受けることを前提として、過去の内容を復習してみる。
QMAだけでは穴ぼこだらけの知識になるので、冊子を読み込むことが大事だ。

過去問の傾向から、3級から作品の内容や作者の思いなどが問われるらしい。ということはつまり、4級ではモナリザがラ・ジョコンダであることも、ゴーギャンがタヒチで作った嫁についても問われないということである(あまり出題内容については触れないが、概ねそんな感じだった)。ただし作者の国籍などは問われるようで、ピカソがスペイン人、ゴッホがオランダ人であることぐらいは抑えていくぐらいがよいだろう。

出題範囲には、「仏像」という2文字があるが、ここに関しては正直対策なしとした。45分50問のうち60%で合格なので、20問間違えなければ合格だ。他の出題範囲と比較して仏像に関する問題の比率はかなり少ないとの仮定だ。というか今から仏像の知識を得るには仏像だけの本を買わないといけない。あるだろうけど。それだったらいっそ無くてもいいかなとの判断だ。

いずれこういう本も読みたい。


4級は4000円弱で受けられる。3級以下は年1回であるが、4級であれば前述の通り通年だ。思い立ったが吉日ということで、とりあえず盆明けに受けてみることにした。1回目で受からなくても出題傾向がつかめれば儲けものだし、すべて4択なので運で当たるものもあるだろう。1問約1分弱ということで、悩む時間もあまりない。

結果と反省

合格証に点数は出ないが92/100だった。間違えたのは50問中4問だった。

やはりというか当然、仏像問が数問出た。確かにあの辺りは自信ないのだが、4級ならば特に勉強したことない人でも知っている程度の難易度ではあったと思う。まあ問題数が少ないので、捨てるつもりでという判断自体は間違っていなかったと思う。


美術検定の3級・2級・1級はすべて11/13に行われる(年1回)。意外と4級が取れたので、もう少し頑張れば3級は取れるのかもしれない。美術検定を取るのが目的で始めたわけではないので受けるかは未定だが(安くないし)、3級問題集をチラ見してみて行けそうなら受けてみようと思う。

というか目的は自分が触れたことのないジャンルの勉強だったので、当初の計画通り日本史や日本地理とかにシフトして検定を目標に勉強するのも良いかもしれない。歴史検定とか。旅行地理検定というのもあるらしい。

少なくともこのあたりは何を勉強しても無駄にならない程度の範囲なので、やれることならどれもやっていきたい。お好み焼き検定ほどニッチな内容ならまだしも、地歴どちらも生きていく上で十分役立つ知識だ。


いい締めの言葉が見つからないが、いつになっても新しい知識を植え付けていくことは大事。大切です。ということです。おわり