HADO SPRING CUPに見る各チームの戦略とか

ごあいさつ

どうも城崎です.

Izumi Shirosaki (@izugch4423) | Twitter


去る2017年5月20日(土),HADO SPRING CUPがソプラティコ関内にて開催されました.

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総勢13チームでのリーグ戦の末,決勝リーグに進んだ8チームがトーナメント形式で争う形式で, 見事SLAM DiVAチームが優勝となりました.

まずはおめでとうございます.

HADO公式のブログ記事はこちらから.
hado.hatenablog.com

今回,私城崎は諸用で現地に伺えませんでしたが,非常に盛り上がったとのことで嬉しい限りです.

ニコ動のタイムシフトや,facebookのHADOアカウントで流れている決勝動画などで,雰囲気だけでも楽ませてもらっております.




さて,今回のSPRING CUPにおいては,試合のルールが2016年に実施されたHADO WORLD CUP 2016で採用されていたシステムとは異なります.

各プレイヤーはアームセンサーのステータスの割り振りをすることで,自らの能力値を自由に決めることができます.

この能力値と,チームの特色を掛け合わせて,無限の戦い方を生み出すことが可能となっています.

現在のバージョンの説明スライドを上げておきますのでご覧ください.

www.slideshare.net


で,今回は,ステータス割り振りや動き方の点から,春大会の参加者のみなさまの動きを見ていきたいと思います.

**おおっと!**
ここは城崎個人ブログでございますので,主観めいた内容もあるかもしれません.
実際,株式会社meleapのメンバー一覧には城崎伊澄なんて人間はいませんので,私はただの一般人です.ガハハ.




チームごとの戦略

決勝進出組だけですみません.

ニセDiVA HADO部

前回2位のDiVAに肖った?お名前のニセDiVAチーム.DiVAとの関係はなんだろう.

このチームはかなり前のめりな戦い方に見えました.3人ともセンターラインに近く,相手のライフを積極的に狙いにいっている感じです.
非常に有効ですが,自分の的も大きくなることに注意が必要ですね.

弾があまり出ていないのはサイリウムを振っているからがゆえでしょうか.
パンチする感じにすると出やすいと思います(サイリウムを振るというよりは縦にした拳を押すというか).

バリアが後ろ側に出てしまったりして(後衛に引っ込んだときにバリアを出してしまって),有効に使えなかったのが残念ですね.

自分のライフは身体(胸あたり)の少し前にあるので,バリアに近づきすぎるとライフがバリアから飛び出ている場合があります
この感覚は掴むのに結構大変だと思いますが,ぜひ何度も体験して慣れてほしいと思います.
バリアの後ろに隠れて安心しきっている相手がいたら撃ち抜いてやりましょう.頭隠してなんとやら.です.

TNW A

ニコ超でHADOを知り,5月の体験会で初挑戦,そのまま大会に参加された学生さんたちです.

一人前衛,一人後衛,一人が前後に動いてどちらでもできるような動きをしているように見えます.

試合後のスコアにも顕著にその役割が出ています.一人が高く,一人が低く,その間に臨機応変マンがいる感じです.

前衛後衛と言っていますが,HADOに関して言えば,その仕組みから前衛が守り役になることが多いですね.
バリアを後衛が張っても意味ないので,自コート前方で敵の攻撃をシャットアウトするのがその役目となります.

もちろんランクラのように攻撃型の前衛もいますが,ここではバリア専任の前衛を防衛型前衛と呼びましょう.

防衛型前衛の仕事は,相手の攻撃を引きつけることです.
自分が的になって,相手の攻撃を誘います.もちろん自分が当たっても意味がないので,高速に動く必要があります.

ただ,ここまではできているチームは多いですが,それよりも防衛型前衛の大事な仕事は,弾を後衛まで流さないように動くことです.
つまり,敵の攻撃がコート外へ飛んで行くような動きをするべきです.

それを考えると防衛型前衛は自コート最前を大きく動き,かつ右端左端にいる時間を長めに取ると有効なのかもしれません.
それも的にならないようにということで,かなり難しいとは思います.

そこまで狙ったかどうかは置いといて,TNW Aチームは結果としてDiVAを1試合破っているので,非常にこれからに期待が持てるチームだと思っています.
チームワークが非常に良かったと思います.ただ体力的な課題があると思うので,次回はBとがっちゃんこしてチームメンバの控えありで臨んでみても良いかもしれません.

わちゃごな

前回ベスト4の強豪ですね.
こちらも普段ダンスをしているメンバーということで,体力はある方々だと思います.
しかし今回は相手がランクラということもあり,体力で勝負するのはどっこいどっこい,もしくは厳しかったところもありそうです.

このチームの特徴的な点としては,3人が入り乱れる動き方ですね.
誰がどのあたりを担当するというわけではなく,それぞれが動くべきところへ動くという感じです.

ただしこの戦略はかなり難しいですね.
チームのエリアが5x7mあるとはいえ,3人動くには決して広くはないので,声掛けをうまくやる必要もあるだろうし,接触を気にすると攻撃が疎かになったりします.

特に決勝で当たった対戦相手がランクラで,ランクラは縦3列に並んで横移動のみで戦うので,その動き方の違いが顕著に出ています.
ここを極めると強いかもしれないけど,修羅の道っぽそうですね.

あとバリアをわりと前半に出し切る感じの戦い方をしているんですが,これは弾幕チームが相手だとなかなかうまく活用できないかもしれません.
途中で解説も言ってましたが,バリアは逃げ込み用に残しておいて,基本的には動いているのが大事です.
駆け込み寺だと思っていつでも飛び込みに行けるように残しておけると良いでしょう.

ステ振りはDiVAと同じくバランス型もしくは少しバリア強めに見えます.
オールラウンドな対応ができる振り方なので初見チームなどには効きますが,ある程度戦略が見えているチームが相手の場合は,その機動力を用いたフルアタ構成にしても非常に期待できるかなと個人的には思います.

シャケーザ新鮮隊

色物枠かと思ったら結構結果を残していったシャケーザ一味のチームです.

基本的にはシャケーザが後衛,ほか二人が中衛・前衛の形を取っています.これは体格的な理由でしょうか(切り身が目の前にあるとやっぱり邪魔なんでしょうか).

DiVA戦ではかなりいい戦いを見せていたのですが,やはりかなり後半に厳しいように見えました.
シャケーザ氏がインタビューでも言ってましたが,スタミナの問題でしょうか.
しかし番組的にはシャケーザが2戦とも出て大正解だったと思います.

あとニセDiVAと同じくスカ(腕の突き出し判定に失敗する)が多いので,HADOコントローラの扱いに慣れるとだいぶ変わってくるかもしれません.
バリアはちゃんと使えているので,攻撃に慣れていきましょう.

一番確実に攻撃を出せていたのはシャケーザだったように見えました.ぜひ新戦隊のみなさんを連れて体験会に来て経験値を上げていってください.

ちなみにきりみちゃん装備のやりづらそうなところとしては,HADOはその仕組み上AIMを顔の動きで行うので,顔を左右に動かすには風圧に勝たないといけないのが結構つらそうだなと思いましたマル.

性別迷子

これまたダンス勢です.
筋骨隆々とした穂乃果ちゃんと真姫ちゃんが属すチーム.

基礎体力は十分ありそうなので,あとはHADOそのものの経験値でかなりいいところまで行けるチームに見えます.
スカの確率を減らすとか,確実に腕を上げてチャージするなど.

このチームの動きはランクラと似ていて,前衛中衛後衛がある程度自分の担当範囲を持っています.
これによって特に声掛けする必要なく大きな範囲を行き来できるので,効率的に回避することができます.
HADO経験が少ない中この戦略を採択できたということは非常に筋がいいと思います.

実際ランクラにかなり食らいついていたので,伸びるチームだと思います.

あとはエイミングですかね.性別迷子に限った話ではないですが. 左右に大きく動きながら撃つスタイルは,回避にはいいですが狙いをつけるには向かないので,スタミナの低下に比べて攻撃力が高くなりにくいです.
3人が一直線に立たなければチーム全体としての回避力はそれなりあるので,チーム全体の回避力が高くなるように動くというのも考えに入れるといいかもしれません.

ちなみに私はμ'sでは穂乃果ちゃんが好きなので頑張って欲しいです.よろしくお願いします.

サロペッツ

おともだちのチームです.見事アンケで選ばれました.

しかし結果はなんと全敗!アイロンはまだしも,意外とロボホンは重かったか.

ネタ枠っぽいですが3人共ちゃんと攻撃が出せているので,武装解除すればいいとこまで行けると思います.
ぜひ一勝目指して頑張ってください.

ランニングクラブ A

秋大会優勝チーム.

このチームの売りは何と言ってもフルアタ構成と無尽蔵のスタミナ,そしてその体力を活かすための行動範囲にあります.

まずフルアタという構成と体力面です.
フルアタ構成はバリアが使えないということで,よほど相手が下手でない限りは,すべての攻撃を回避する必要があります.
攻撃のためにはチャージをする必要がある=大きなスキが生まれるので,このスキをいかになくすかという所が課題となります.

このスキをなくすためには方法が2つあって,通常はバリアを張るか,もしくはプレイヤーごと攻撃のタイミングをずらすのが鉄板となっています.
しかしランクラはこのどちらでもなく,単純に回避だけでスキをなくしています.
それによって全員で弾幕を張ることもでき,この弾幕で2点3点とガッツリ持っていきます.

これはすごいですね.
よほどの持久力とチーム間連携がないとこの戦略は取れません.

あとはそのスタミナを最大限に活かすために,各プレイヤーの行動範囲が前衛・中衛・後衛とはっきり決まっています.
こうすることで特に声掛けを行わず,かつ左右に大きく避けることができます.
声を出すのも体力を使うので,このようにルール決めをしておくのも大事ですね.

さらに凄いと思ったのは,後衛は弾のスピードを速くしていることですね.
これによって,相手チームに弾幕が届くタイミングが同じになるので,相手が逃げることがより困難になります.

エイミングもしっかりしていて,弾がほとんど画面外に飛んでいきません.
高速に動きながらも,しっかり相手を狙っています.
試合に対する集中力もかなり高そうです.

今回は決勝が3試合連続ということで,さすがにそのスタミナに陰りが見えてしまいました.
Bチームがいたので,控えメンバを含めての参加を検討いただければ,脅威となること必至と思われます.

途中3点差をひっくり返す後半の強さ,これは後半に全く衰えない回避力と攻撃力の賜物です.
素晴らしいの一言につきます.

SLAM DiVA

初期からHADOを楽しんでくれているチームのひとつ.
HADO部を作ってかなり練習も積んでいます.

かなりHADOを研究されています.その度合いは開発メンバをも凌駕しているのではないかと思われるほどです.

あと,かなり早い段階から5人組でプレイしているチームでもあります.前大会でも5人でチームを組んでいました.
また今回はセコンドも増えていました(正確には数回前の体験会から).
ちゃんと部活として機能しているようです.

このチームは,いわゆる基本的な,バランス型の戦いをしています. アタッカー2のバリア1,もしくは少しバリアを強めにしたメンバが2人いるような形を取っています.
どんなチームにも対抗できるいい型ですね.

ですので,大勝するかというと,結構ギリギリな戦いも多いと思います.
実際,TNW Aにも一本取られていますし,1点差の勝利や,ギリ逆転など際どい試合もありました.

しかし,DiVAの最も特徴的な点ともいえる点が,リアルタイム性のある臨機応変な戦い方です.要は声掛けですね.これが非常にこのチームの強みです.
試合に出ていないメンバが全体を把握して,コート内のメンバに声をかけています.
相手の行動を客観的に視ながら,その対応策をその都度だして,試合中の仲間に伝えていくこと.
特に初戦の相手に非常に効果的かと思いますが,1試合戦って「その相手の戦い方」を学び,毎試合戦い方が変わるそのスタイルの上手を行けるチームは数少ないでしょう.

ランクラ戦では,後半伸びるランクラに対応して,バリアを最低でも1枚,後半に残すような戦略を取っていました.
これはまさにランクラ専用の戦いにシフトしていったという,戦いの中で成長するという顕著な例だと思います.

とにかく,HADOに掛けてくれる熱意が非常に高い,これに尽きます.
特別な肩入れはもちろんできないのですが,一緒にHADOを良くしていければと思っています.声グラ頑張ってください


おわりに

春大会に参加されたみなさま,お疲れさまでした.そしてありがとうございます.

今回はSLAM DiVAの優勝と相成りましたが,夏大会に向けて意欲が高まったチームもあったんじゃないかなと思っています.

ぜひみなさまの夏大会の参加をお待ちしております.

以上,その辺の一般人でした.